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藤木×永沢

ふじなが
1/17追記。みそう先生にきれいな藤永挿絵描いてもらいました☆

結構前、ちびまる子でこんな妄想をしたときに書きかけて投げた文が出て来たので、季節とか需要ぽっち考えずに投下。
ケータイで打ってるので変なとこあってもご愛敬。
白拍手!!!
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「肝試し、永沢君も来る?」
頭ひとつ分高い藤木の目線がオレを見下ろす。
肝試しなんていう子供染みた催しを企画したクラス連中と同じ様に浮かれているこいつを見ていると妙に苛ついた。高校生にもなって馬鹿らしい。
「そんなくだらないことやっている暇があったら家で西瓜でも食べていた方が有意義だね。僕はパスだ。」
目線を外して足元の小石を蹴った。
小石はころころと転がってポチャリと側溝へ落ちた。
「そう、残念だな。ボク、お化け役に選ばれたからキミを脅かしてやろうと思ったんだけどな……。」
藤木の寂しそうな溜息が髪を揺らす。
「君が、お化け役を?」
「うん。結構合ってるってみんなが言ってくれたから、頑張ろうと思うんだ。」
「はっ、昔、さくらを置いて逃げた卑怯者の君がお化け役になって人を脅かす側に回るって?一体、何の冗談だい?」
「ボクは本気だよ永沢君。」
「君が本気であろうがなかろうが関係ないね。僕の中では君は卑怯者ってことになっているんだから。」
ひ、きょ、う、も、の。
大げさに口を動かして告げてみせた。
ああ、このうだつの上がらない顔を見ていると無性にいらいらする。
高校に上がって、少しばかり友達が増えたからといって調子に乗りやがってさ。
周りはお前の昔を知らなくても、オレは知ってるんだ。
休み時間は教室の隅が定位置で、実の無い話をしながら時折校庭で元気にボールを蹴る大野や杉山たちに目をやっては卑屈な気分になる、オレらはそんな風に地味に過ごしていた筈だろう?

「…永沢君は変わっていないね」
ぼそりと藤木が呟いた。憐れむ様にオレを見下ろす眼差しが余計苛々を募らせる。
「そう簡単に変わってたまるものか。君だって――」
「ボクは変わったよ。」
藤木が距離を詰めてくる。
どちらかといえばもやし男な部類だが、頭ひとつ分大きいとそれなりに威圧感がある。
オレは思わず後ずさり、ブロック塀に背を預けた。
「永沢君、君こそ臆病だ」
藤木はオレの顔の真横に手を付き、すらりと長い腕でオレを閉じ込めた。
「何だって?僕の何処が…」
抗議の声は全てを言い終わらぬうちに遮られた。
むに、と唇に柔らかい感触。
勢い任せに押し当てられた青い唇は、その寒色からは想像もつかない程の熱を植え付け、離れた。
一体、何が起きたんだ。

呆然とするオレの上に、藤木の声が降った。
「ボクはもう昔みたいな臆病ではないし、卑怯でもないから。」
はっきりとした声音で言い切った藤木は、確かにオレの知ってる卑屈な男の顔付きではなくなっていた。

恥ずかしさと悔しさと何だか訳の解らない感情でいたたまれなくなったオレは、藤木の身体を勢いよく突き飛ばし、家路へと駆けた。


<おわり>

 20:23 |  妄想垂れ流し【腐】 |  comment (0)  | EDIT
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中の人:ひかるとかトモとか
ゲーマーでレイヤーで腐女子で文化系女子でネオロマンサーでちょっぴり小2病気味なロデオガール兼アバル信徒兼㌧ペン。
色んな場所兼用日記なので、トモだったり光だったりペコだったりしますが好きな様に呼んで下さい。

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